“もしも”の時も、“いつも”のように。レジリエンス住宅のすすめ
「あまやどりの家」に宿る、未来の防災スタンダード

「避難所」より「わが家で過ごす」という選択
災害のニュースが流れるたびに
「うちは大丈夫だろうか」と
不安になる方も多いのではないでしょうか。
かつて「防災」と言えば
備蓄や非常用持ち出し袋を
準備しておくことが中心でした。
しかし、近年その考え方は
大きく変化しつつあります。

特に注目されているのが
“自宅にとどまる”という選択です。
近年の災害時には、避難所ではなく
自宅敷地内での車中泊を選ぶ家庭が
増えているのをご存じでしょうか?
◆感染症への不安
◆プライバシー確保
◆ペットの存在
◆子どもの安心感など
避難所では対応が難しい現実が
背景にあります。

今、求められているのは
「災害に耐える家」だけではなく
災害が起きても
「家族が“いつも通り”暮らせる家」です。
つまり、住まいに問われているのは
レジリエンス(回復力・しなやかさ)。
そんな考え方に根ざした住宅こそが
「レジリエンス住宅」なのです。
レジリエンス住宅とは何か?
「レジリエンス住宅」とは
災害時でも可能な限り
暮らしを止めない住宅のこと。
たとえ電気やガス、水道が止まっても
一定期間、安全かつ快適に過ごせるよう
設計、計画されています。
この概念は、欧米でも注目されている
住まいのあり方で、日本でも気候変動の影響や
災害リスクの高まりとともに
広がりを見せています。
そしてこの考え方を
いち早く実現しているのが
LIXILのスーパーウォール工法を採用した
梅原建設の住まいです。
スーパーウォール工法が支える「暮らしの継続力」
私たち梅原建設が建てる家は
スーパーウォール工法がベースです。
これは単なる高断熱・高気密を超えた
住環境の安全性と快適性を同時に叶える
高性能住宅です。
特に防災という視点で注目すべき点を
いくつかご紹介します。
1. 高耐震構造で“倒壊リスク”を最小限に
スーパーウォール工法は
モノコック構造と呼ばれる一体構造により
建物全体で揺れを受け止め、分散させます。
また、梅原建設では構造計算を
一棟ごとに実施し、耐震性を数値で証明。
命を守る「強さ」は
基本性能として徹底しています。
2. 高断熱・高気密だから停電時にも“室温を守る”
意外と知られていないのが
停電時の室温上昇・下降リスクです。
真夏の猛暑や真冬の寒波の中で
空調が止まると、たちまち室内環境は
過酷な環境になります。
しかし、断熱等級6以上の住宅であれば
外気の影響を受けにくく
快適な室温を長時間保てます。
これはまさに
“家そのものが避難所”になるということ。
高断熱、高気密住宅自体が室内の温度を
上げる仕組みという訳ではありませんが
調節された室温をコントロールしやすく
外気の影響を受けにくい仕組みなので
年中一定の室内環境をキープできます。
3. 換気・吸気管理が、災害時にも家族の健康を守る
スーパーウォール工法のもう一つの特徴は
24時間計画換気システム。
災害時は停電や防犯、火災や水害により
窓を開けられないことも多く
空気のよどみや湿度の上昇
臭いのこもりなどがストレスになります。
しかしこの換気システムがあれば
外気をフィルターで清浄しながら
新鮮な空気を供給するため
子どもや高齢者の健康リスクを
減らすことが可能です。
地域密着だからこそ実現できる、久留米に合った防災住宅
私たちが拠点とする福岡県久留米市は
水害にも高いリスクを抱えています。
頻発する豪雨災害をはじめ
近年の線状降水帯による雨量は、もはや
経験則では予測できないレベルです。
そんな中で梅原建設は
地域の特性を読み解きながら
住宅地盤の高さや雨水の流れ
排水計画などを設計に取り入れます。
たとえばコンセプトハウスの
「あまやどりの家」では敷地に
“雨庭(レインガーデン)”を取り入れ
過剰な雨水を一時的に
受け止める仕組みを採用しました。
これは住宅単体の安全だけでなく
地域の治水・環境貢献としても
注目される工夫です。
家族と日常を守る“防災×暮らし”の住まい
防災の視点から住まいを考えるとき
忘れてはならないのが
家族の暮らしそのものを守ることです。
私たち梅原建設の社員も
実際に子育てをしながら日々暮らす立場として
「いざというときにこそ日常を支える家」を
つくることを目指しています。
1. 子どもが不安にならない住空間
災害時に子どもたちが感じる不安は
私たち大人以上です。
だからこそ、家そのものが
安心できる空間であることが求められます。
私たちが建てる住宅では
揺れや音をできるだけ軽減する構造や
停電時でも家族が落ち着ける
安心の明るさや温熱環境に配慮しています。
2. 家具に頼らない収納で“転倒リスク”をなくす
「あまやどりの家」では
キッチン・パントリースペースと
引き戸の奥に隠れた可動棚を設けています。
これは、食器棚としても
非常時用の備蓄収納としても活用可能。
高さ調整も自在で、暮らしに合わせて
柔軟に使えるのが特長です。
2. 家具に頼らない収納で“転倒リスク”をなくす
「あまやどりの家」では
キッチン・パントリースペースと
引き戸の奥に隠れた可動棚を設けています。
これは、食器棚としても
非常時用の備蓄収納としても活用可能。
高さ調整も自在で、暮らしに合わせて
柔軟に使えるのが特長です。
私たちがこの設計を採用したのには
防災上の明確な理由があります。
置き型の家具を減らすことで
地震時の家具転倒リスクを
大幅に軽減できるからです。
実際、多くの地震被害で
命に関わる要因となるのは
家具の転倒やガラスの飛散です。
また、大型の食器棚などが倒れることで
避難経路が塞がれるケースも
報告されています。
だからこそ、最初から収納を
“住まいに組み込む”ことが
防災につながると、私たちは考えています。
3. 家事ラク動線と備蓄スペースで、非常時も日常通り
非常時こそ、家事はシンプルに
最短距離で済ませたい。
私たちの住宅設計では
日常のストレスを減らすことを
基本としながらも、その延長線上に
防災の視点を織り込んでいます。
たとえば、動線の途中に設けられた
パントリーや収納は
食料や日用品をストックしておける
“生活の備え”という役割を担います。
日常でも使える備蓄スペースは
非常時にもすぐに活躍します。
これは、「使わない備蓄」ではなく
「使いながら備える」という
持続可能な防災の形です。
非常食や備蓄品を屋根裏や床下収納など
日常目にしない場所に保管してしまうと
どこに何があるか忘れがちですが
日常目にする場所で把握できるスペースだと
もしもの時でも安心です。
4. 充実した電力供給で、停電時の生活を支える
電力が止まると、生活は
一気に不自由になります。
そこで私たちは、太陽光発電と
蓄電池の活用をご提案しています。
さらに、ポータブル電源を備えておけば
災害時でも家電や照明、通信手段を
最低限維持することが可能です。
このように、非常時の“暮らしの継続”に
必要なエネルギーインフラを
日常の暮らしに自然に組み込むことで
“防災のための家”ではなく
“災害時にも持続できる家”
を実現しています。
非常時こそ「普通に暮らせる家」が、命を守る
防災とは
“特別な非常時にだけ活躍する装備”
ではなく
“日々の暮らしに根ざした、しなやかな備え”
だと私たちは考えます。
地震・水害・猛暑——あらゆる災害に対して
住まいの性能と設計が支える
レジリエンス住宅。
それは、「災害が来たら避難する」
前提ではなく
「災害が来てもこの家で暮らし続けられる」
という選択肢です。
昨今、防災だけでなく減災と言う考え方が
広く周知されるようになりました。
避けられない災害に対し
被災後の被害を最小限に抑え
二次被害、三次被害を防ぐための
設計・備えが、今や住まいに求められる
新しい“当たり前”になりつつあります。
ライフラインの寸断、避難生活による
健康被害、情報遮断による孤立——
それらを未然に防ぐためには
家そのものが
“防災拠点”
であるべき時代です。
私たち梅原建設は、住む人の
「ふだん」を何より大切にしながら
非常時も支えられる住宅づくりに
これからも取り組んでいきます。

梅原建設が手がける「あまやどりの家」は
日常の延長線上にある防災住宅として
これからの住まいの
スタンダードを目指しています。
まずはぜひ、コンセプトハウスで
その“平常を守る力”を体感してください。
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