久留米市でも猛暑日！熱中症予防の重要性

7月22日は沖縄から東北地方まで広い範囲を晴れが覆い
今年最多となる288地点で猛暑日を観測しました。
山梨県甲州市では39.6度、甲府市では39.4度
栃木県佐野市では39.1度など
40度に近い危険な暑さが各地を襲いました。
京都市中京区では38.0度、太宰府市では37.4度など
今年最高気温を更新する地点も複数見られました。
ちなみに久留米市では最高気温36.3℃を記録しました。
熱中症により救急搬送された方も全国で多く
命の危険が連日続いています。
消防庁によると全国の熱中症による救急搬送状況では
※令和6年7月8日～7月14日（速報値）
6194人の方が熱中症の症状で救急搬送されています。
ちなみに福岡県では287人の方が熱中症により救急搬送され
軽症146人、中等症126人、重症者8人、その他7人でした。

怖い熱中症の症状

＜軽症（Ⅰ度）＞
症状
・めまい
・発汗
・けいれん
・失神
・立ちくらみ
・筋肉痛
・筋肉の硬直
対処法
▶涼しい場所へ移動し、体を冷やす
▶水分を補給する
▶氷や水で濡らしたタオルで手足や首を冷やす
▶うちわで扇いで送風する
誰かがそばに付き添い、改善しない場合や悪化する場合には病院へ搬送する
【ポイント】
軽症でも、放置すると悪化する可能性があります。
水分補給は、水やスポーツドリンクなど
塩分と糖分を含むものを行うのが効果的です。

中等症（Ⅱ度）
症状
・頭痛
・嘔吐
・倦怠感
・集中力や判断力の低下
・気分の不快
・吐き気
・虚脱感
対処法:
▶涼しい場所へ移動し、体を冷やす
▶水分と塩分を補給する
▶症状が改善しない場合や悪化する場合は、病院へ搬送する
【ポイント】
中等症では、自分で水分・塩分を
摂取できない場合があります。
意識が朦朧としている場合は
無理に飲ませないようにしましょう。

重症（Ⅲ度）
症状
・意識障害
・けいれん
・手足の運動障害
・高体温
・血液検査異常
対処法
▶速やかに119番通報し、救急車を呼ぶ
▶意識がない場合は、人工呼吸や心肺蘇生を行う

熱中症の危険性

熱中症は、軽症であっても後遺症が残る可能性があります。
特に重篤な場合、脳などの中枢神経障害を起こし
歩行障害や言語障害などの後遺症が残る可能性があります。
また、倦怠感、めまい、頭痛などの症状が
数週間から半年、場合によっては数年続くこともあります。
後遺症とは、治療が終了した後も残る
身体的または精神的な障害や症状を指します。
後遺症は完全に治ることが難しく
日常生活に影響を及ぼすことがあります。
通院費やリハビリなどが長く続く場合もあります。
「熱中症を夏バテと同じ」と考えるのは危険であり
「夏バテは熱中症とは違う」と考えるのも危険です。
気温が低い中では凍死という言葉があるように
寒い中で人が亡くなることは多くの人が認識していますが
「暑くて人が亡くなる」と考えている人は
まだ少ないのが現状です。
正しく恐れることは必要ですが
恐れすぎて活動ができなくなるのは避けたいものです。
また、気温が高いだけでなく、湿度や日差し、照り返しや
風など、その場の環境も熱中症のリスクに影響を与えます。
そこで、「暑さ指数（WBGT）」を知ることで安全に過ごし
自身と家族を熱中症から守りましょう。

熱中症警戒アラート

WBGT（Wet Bulb Globe Temperature: 湿球黒球温度）は
1954年にアメリカで提案され、熱中症の予防や
労働環境の管理に使用される指標です。
WBGTは気温だけでなく、湿度、風速、日射の影響を
総合的に評価して計算されるため
人体が感じる実際の暑さをより正確に反映します。

WBGTの基準値と対応

WBGTの値に基づいて、熱中症のリスクレベルが
以下（運動に関する指針）のように分類され
対応が推奨されます。

◆気温24～28℃　WBGT21～25
注意（軽い運動時でも熱中症のリスクがある）
◆気温28～31℃　WBGT26～28
警戒（運動や作業の際に定期的に休憩を取る）
◆気温31～35℃　WBGT28～31
厳重警戒（激しい運動や長時間の作業を避ける）
◆気温35℃以上　WBGT31～
危険（運動や作業を中止することを推奨）

久留米市の7月の熱中症警戒アラート

22日までで16日と、ほぼ毎日危険な日が続いています。

実は熱中症で救急搬送される方のほとんどが
「住居」で発症しているデータがあります。
以下のデータはこのブログの冒頭で記した
7月8日～7月14日の間で熱中症の症状で救急搬送された
6194人がどこで熱中症が発生したかを調べたデータです。

熱中症が住居内で発生するケースが多い理由は
いくつかの要因が関係しています。
1. 室内温度の上昇
以前と違い最近は気温も高く湿度も高く
非常にリスクの高い環境が続いています。
環境によっては住居内の温度が
外気温と同じかそれ以上に上昇することがあります。
適切な換気や冷房がない場合、室内温度が高く保たれ
熱中症のリスクが増します。

2. 高齢者や体調が悪い人の存在
高齢者や慢性疾患を持つ人々は
体温調節機能が低下しているため
熱中症のリスクが高くなります。
高齢者においてはエアコンの使用を控える人が多く
外出を控える傾向があり住居内で過ごす時間が長くなり
その結果室内で熱中症になることが多いようです。
また、高齢者の一人暮らしにより周りの目が届かず
そして住まいも昔ながらの家で
断熱性能が低いケースが要因とも考えられます。

3. 水分補給の不足
住居内にいると、外出時と比較して
水分補給を怠ることが多くなります。
適切な水分補給が行われないと
体温調節がうまくいかず、熱中症になりやすくなります。

4. エアコンの使用を控える
電気代を節約するためやエアコンの風が苦手という理由で
冷房を使用しない家庭もあります。
電気代の高騰だけでなく、物価高の影響により
エアコンをはじめ、電気代を抑える人が増えています。
これにより、室内温度が上昇し
熱中症のリスクが高まります。

5. 窓を閉め切る
防犯や虫の侵入を防ぐために窓を閉め切ると
換気が悪くなり、室内の熱がこもりやすくなります。
これも室内の温度上昇につながり
熱中症のリスクを高めます。

6. 睡眠中の熱中症
夜間、寝ている間にエアコンを切ると、室温が上がり
熱中症になることがあります。
特に暑い夜や湿度が高い夜は
睡眠中の熱中症のリスクが高まります。

熱中症対策の住宅

エアコンの効率を高め、少ない電気代で省エネの環境を
構築するには、断熱性能の高い家が最適です。
梅原建設が考える理想の住宅は
夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境です。
しかし、エアコンや暖房を最小限のエネルギーで運用し
電気代を抑える省エネの住宅でなければなりません。
さらに、快適な室内の温度が外に逃げないようにし
外から暑い空気や寒い空気が入ってこないように
窓やドア、断熱材でしっかりと対策を行います。
まるで魔法瓶のように気密性を高めつつ
新鮮な空気が入ってくるように
計画的な換気システムも導入できます。
久留米市北野町にある梅原建設のコンセプトハウス
「あまやどりの家」は、1階から2階まで
1台のエアコンで快適に過ごせる高性能住宅です。
一般的な家では2階に上がると気温が上がりますが
あまやどりの家ではそのようなことを感じません。
これは高い断熱性能と高度な気密性の証しです。
現在、不定期で開催されている
各業界のセミナーやワークショップでは
外気を気にせず快適な環境下で過ごしていただいています。
エアコンが苦手という方も、風や冷気を感じることなく
夏でも半袖、冬でも裸足で過ごせます。
これからのゲリラ豪雨や線状降水帯などの
災害級の雨に活躍する「雨庭」は
グリーンインフラとして注目を浴びています。
そんなあまやどりの家は
どんな環境でも室内は影響を受けにくく
安定した暮らしを実現できます。
落ち着いた気持ちで、ポジティブになれる暮らしを
ちょっとだけでも垣間見てみませんか？
あまやどりの家なら熱中症も気になりません。