寒い家ほど損をする？エアコン2027年問題と省エネ住宅2026の活かし方

エアコンは「壊れたら買い替えればいい」が通用しにくくなる時代へ

冬の久留米。朝、エアコンをつけても
部屋がなかなか暖まらない。
廊下や洗面所は吐く息が白いほど冷たい。

「うちの家は昔からこうだから」
「壊れたらそのときに考えよう」。
そんな“毎年の先送り”が
これからは大きな出費になりかねません。

背景にあるのが、いま話題になりつつある
「エアコンの2027年問題」です。
今回はこのエアコンの問題と
古い家・寒い家の問題点と
2026年の省エネ補助金についてご案内します。

「エアコンの2027年問題」とは？簡単に開設

国内のエアコンは
トップランナー制度という基準に基づき
業界全体で省エネ性能の向上を
目指しています。
2027年度にはこの基準が
大幅に引き上げられることが決まっており
この目標を達成するためには
メーカーはより高機能な部品や技術を
搭載しなければなりません。

この結果、現在の市場で販売されている
比較的安価なモデル
特に省エネ基準を満たせない機種が
2027年以降に製造・販売できなくなる可能性が
高いということです。

エアコンを買い替えの際、これまでのように
「とりあえず価格の安いものを選ぼう」
という選択肢がなくなり
高機能・高効率な機種が新しい標準品となり
限られた選択肢となります。
つまり、エアコンの市場価格全体が
底上げされ、以前よりも高いエアコンの購入を
覚悟しなければならなくなるのです。

古い家・寒い家ほど、エアコン故障のダメージが大きい理由

古い住宅や断熱性能の低い住宅は
暖房効率が極めて悪い構造です。
壁や窓の隙間から暖気が逃げ
冷気が侵入するため
室温を維持するにはエアコンを
常に高負荷で運転し続けなければなりません。

この「燃費の悪い家」が抱えるリスクは
単に電気代が高いというだけではありません。

1. 故障リスクの増大と寿命の短縮

機器を過酷な状況で酷使し続けるため
エアコン本体の寿命は短くなります。
つまり、標準的な寿命よりも早く故障し
高額になった2027年以降の機種に
買い替えとなる可能性が高まります。

2. 高級家電になるエアコン

断熱性の低い家は
部屋ごとにエアコンを設置しなければ
快適な環境を維持できません。
リビング、寝室、子供部屋……と
家中のエアコンが次々と寿命を迎えた場合
その高額な買い替え費用は台数分
積み重なって家計に重くのしかかります。

現在の安い機種ならまだしも
1台30万以上とも言われる
新しい標準品を複数台
短期間に交換することになると
ご家族の将来設計にとって
大きな経済的負担となりかねません。

エアコンに「依存しない」というリスクヘッジ

では、私たちはこの構造的な価格高騰リスクに、どう備えるべきでしょうか。
私たち梅原建設は、その答えは
「エアコンに依存しない家づくり」
にあると考えます。

断熱等級6がもたらす「静かで上質な暖かさ」

梅原建設が標準とする断熱等級6以上の
高断熱性能は、住まい全体が
高い保温性を持つことを意味します。
外の寒さを遮断し一度暖めた熱を逃しません。
さらに、全棟で実施する
徹底した気密検査によって
隙間を極限まで塞ぐため
暖気が逃げることはありません。

この高い断熱性能によって
家中どこにいても温度差が少ない
ストレスフリーな環境となります。
最も重要なのはエアコンへの負荷が
劇的に軽減されることです。

高性能住宅では、小型のエアコン1台で
広い空間を快適に保つことが可能です。
これは、台数が減ることで将来の
買い替えコストが削減されるだけでなく
エアコンが無理なく運転できるため
機器の寿命が延びるという
長期的なメリットをもたらします。

北野町にある当社のコンセプトハウス
あまやどりの家ではエアコン一台で
全館を冬だけでなく真夏もまかなっています。
気密性が高いため、熱交換システムによる
換気と吸気をコントロールしています。

住まいの性能は、一見すると初期投資ですが
実は将来の高騰リスクを回避し
ランニングコストを抑えるための
最も確実な資産防衛と不動産投資なのです。

2026年は「家の性能アップ」に補助金の追い風

エアコンの2027年問題が控える一方で
2026年には住宅の省エネ化を後押しする
国の支援策が整えられています。

先日（2025年11月28日）閣議決定された
令和7年度補正予算案の新たな支援策
住宅省エネキャンペーンは
高性能な住まいを実現しようとする
皆様にとって、大きな追い風となります。

● みらいエコ住宅2026事業

「みらいエコ住宅2026事業」は
ZEH水準住宅や長期優良住宅
さらに省エネ性能の高いGX志向型住宅などの
新築・省エネ改修を支援する制度です。

一定の性能基準を満たした住宅には
1戸あたり数十万円〜100万円超の
補助が想定されており
◆新築で最初から断熱・気密を高めておく
◆古い戸建てを断熱リノベでよみがえらせる
といった選択を後押しします。

● 先進的窓リノベ2026事業

「先進的窓リノベ2026事業」は
高断熱窓への改修を支援する
人気の制度が2026年も継続するものです。

内窓をつけて二重窓にする
サッシごと交換するなどの工事に対し
戸建てで最大約100万円の
補助枠が用意される見込みです。

● 給湯省エネ2026事業

「給湯省エネ2026事業」は
エコキュートなどの高効率給湯器の導入を
支援する制度で、機種や性能によって
一定額の補助が見込まれています。
毎年、早めに上限に達するほど人気です。

上記の各補助金事業は
令和7年度補正予算案に基づき
計画されているものであり
現時点では制度の最終的な要件や
開始時期は確定しておりません。
補助上限額なども今後の発表によって
変更となる可能性があります。
詳細が決定次第、ご案内いたしますので
申請手続きや要件の確認については
お気軽にご相談ください。

「エアコンだけ」に頼らない住まいを、久留米で

エアコンの2027年問題は
「安いエアコンが手に入りにくくなる」という
話にとどまりません。

寒い家ほどエアコン故障時のダメージが大きく
高性能エアコンも家の断熱性能が低いと
力を発揮しきれません。
だからこそ、“壊れる前に家の燃費を上げる”
ことが大切です。

梅原建設では、断熱等級6以上・高気密を
ベースにした新築はもちろん
中古戸建ての断熱リノベーションや
マンションの窓改修まで
久留米の気候に合わせた
「エアコンに頼りすぎない住まい」を
ご提案しています。

「エアコンの2027年問題」は
高性能住宅への価値を改めて
クローズアップさせるきっかけとなります。
高断熱高気密の高性能住宅に住む人にとって
エアコンの2027年問題は
さほど大きな問題となりません。
既にエアコンに大きく頼らない生活を
実現しているので大容量のエアコンが
自宅に必要ない生活を送っています。
梅原建設のコンセプトハウス
「あまやどりの家」へお越しいただければ
「断熱等級6」と「高気密」の家で
エアコンがどのような役目を担っているのか
実際にご体感ください。

寒くなってきた今こそ
あまやどりの家でこれからの暮らし方を
ご体感ください。